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無酵母パン(マッツァ)の作り方 (画像)

2012.03.29 (Thu)
ユダヤ暦ニサン月を迎へ、その14日も近つきたれは猶太の「マッツァ」[מצה]なる無酵母餅、此れ作るへき時節と相成り候。
其は「主之晩餐」[κυπιακον δειπνον](キュリアコン・デイプノン)たる儀をは、いにしえ在りし原始基督教十四日派(Quartodecimani)の古式に則り挙行せん為、此れ小亜細亜に晩年を過ごしたる使徒ヨハネの継承に因る也。
本年西暦二千二十一年に於ひては三月二十六日金曜日の晩こそが猶太教なる「過越祭」の前日にしてクリスト最後の晩餐のニサン月十四日の夜に当たりたり。⇒ 猶太暦変換計算
其の翌日ニサン月15日の夜にはユダヤ教のセデルの会食有りとても、クリスト教に於いては一日を先行させ、基督をモーセの埃及を発つ夜の屠らるる子羊の対型なるものとす。 ⇒ 『主之晩餐』とは何か

猶太にては古代埃及を出立したる当夜より此の方、酵母無き餅を食して、年毎に此れを記念せらるるもの也。

無酵母餅を備えるに当たり
先は、準備品として必要なるもの以下の如し。

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小麦粉:此れなるは無酵母餅の主なる材料てある。古エジプトの時代に鑑みるなれは全粒粉かより相応しからう
四百瓦の小麦粉にて、四枚乃至は六枚の餅を造るに足れり
(全粒粉なれは、規模大なるスーパァ市場の麦粉売り場を見られよ)

:麦粉をは餅生地に整えん為に用ふ。

オリーヴ油:焦け付きを防止するへく極少量を用ふ。(必しも要なし)

捏ね鉢:アルミ製なる近頃の物にても宜し。

麺棒:生地を延へるものなり。

捏ね板:縦横四十糎程度あり、捏ね粉を塗し且つ三瓩程の捏ねる腕力に耐え得る厚みを要す。

焼き板:古代にては焼たる石を用ひたかも知れぬか此れはフライパンなる便利品で宜しからう。

攪拌具:捏ね鉢にて麦粉と水を混せ合わせるに用ふ。此度は二本のフォークにて済ませたり。

:焼きつつ生地を裏返す等に善し。
(某、数年の習熟を経、フライパンのみにて裏返す術を会得したり)

正副二枚の餅を焼き上る迄に要せる時間は凡そ一時間也

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ます第一に捏ね鉢に小さき碗程の全粒粉を入れ水を少量にて加えつつ掻き混せゆくへし。

水は慎重に徐々に加えねは後悔せし事と相成るへし。
 (万一、麺棒に貼り付く様なれは、粉を加えつつ練り直すか善し)

Knead.jpg



次なる過程か殊に肝心也。
即ち手捏ぬるに程良き固体なる状態を保つ要此れあり。
大小は檸檬を握る程と覚ゆらは此れにて餅一枚に相当せり。
なほ延へるに心すへきは板また棒に絡み付く事也
なれはこそ延台たる板上に予め粉を充分に塗し処くへきなり。

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捏ねたる玉に棒を当て
四方八方に押し込み直ちに裏返し此れを幾度か反復すへし。
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而して円く整形したる后
此れ麺棒にて緩々と引き延はすへし。
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形に拘る必要も無しと雖も余りに姿の整は非るも相応し非す
若し伸ひ足らぬ処在らは棒先にて細かに押し出すか誼

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扠此なるは4~5粍という按配にてあらうか。
幾度なく裏返しつつ更に薄く引き伸はすへし。
用ふる皿丸形なれは同形にするか宜しからう。

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仕上之大小は凡そ25糎に満たさすして焼板け大小に合わせたり。
MzSize.jpg


然後、其の練り延はし一.ニ粍とせし薄き餅地をは丁寧に破れぬやう焼き板の上に置く。
表面に小穴を穿つは就是れ気泡対策也。(本場なる猶太於てはこの模様を凝ると聞及ふ)

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此度は是の電気焜炉を用ゐん。
或ひは若し瓦斯台を御使用ならは弱火を心懸けられたし。

Cooker.jpg



600wにて焼くこと凡そ20分待ちて表面が白く変わり来るか、是れなるは水気の抜け往く証拠也。

Baking.jpg


更に10分、裏返せり。
屋内に香はしき匂い、仄かに立ち込めたり。

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如何にも出来上った様子に見受けられ候。

焦けぬ程に硬めに焼き処くか後々扱ひ易し。
(虽れとも此の餅焼きを数年続けゐるに従ひ幾分か水分を残し置くなれは一層古式ゆかしく司式能う事知り及ふ処也)

極意なるは延へるにても焼くにても頻々と裏返す事是也。
然ら非は麦粉玉こひり付くを防く能はす。

斯くして出来上りし無酵母餅の数枚(マッツォート)
此れか出埃及の、また猶太教のハガダーに曰く「苦悩のパン」なるの再現也。
成程是は美味なる物に非す。其は「無酵母餅之祭」(ハグ ハ マツォート)か在るへき様を即ち目出度き様子無き風情を思わしむる。然れとも幾分かの水気を保たすならは小麦の味わひ幾分か残れり。

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喜はしき祭なれは、五旬節及、仮庵之祭、等有り 
無酵母餅の祭の後より五旬節に至る迄のあひた猶太にては喪に服するか如く慶事を避ける也
是即ち過越及ひ無酵母餅の祭事の厳粛と聖なるへきとの律法の教える処より来るもの也。
然るに『主の晩餐』も慶事の如き趣にするへからす
其は『過越』への参入に身の浄めを求められ若し身に汚れある者なるはニサン月を避けイッヤール月に改め挙行すへきか律法の求なるに表されたる所以也。
且人は悉く裁きの前の罪人なれはこそ基督の贖いは終末の裁き又王国を待ちて未た獲得に至ら非るもの也。
『主之晩餐』の儀礼たるは『過越し』及ひ『無酵母餅之祭』の聖なる清浄又厳粛なるの礎に置かる々べきもの故是思ひ違ひ無きやう構えて申し上ける。


■主之晩餐に於ゐて其意味せし処なるは

さて、基督教に於ゐては酵母無きに基督の罪無き体を表はし
其をパスカにて食する者なるは聖なる者にして基督の体に与り同しやうにならんを予表せしものと云ふ。

其の身は「新しき契約」に拠りてアダムか命に在りし肉体にても其の「罪」を仮赦免なさる々為「聖なる者」(ハギオス)と呼はるに至るものなり。

是即ち基督の血の犠牲の最初の運用なれは、此れ等「聖なる者」は罪無き「神之子」の地位を得全世界の「初穂」と聖書にて呼はるる処。此れこそは眞に「アブラハム乃後裔」又エデンの「女之裔」延ては「神之王国」の相続者と成らせらる々者ら也。

然るに無酵母餅と葡萄酒は聖霊の印無き者の預かる処に完く非す。
「聖なる者」なら非る許多の者は然らすして一重に主の死を宣布し聖霊の再降下に加へ「聖なる者」らの現はれを待望しつつ、此の記念を挙行するもの也。

1Joh3:2/Luk22:19/Rom8:29/2Pet4:2/1Cor15:52/2Cor5:6/Glt2:20/Zek12:8 etc..


さて、ユダヤ暦ニサン月十四日なるは猶太のペサハたる「無酵母餅の祭」の準備なるブディカット・ホメツの焼却の翌日に当たりたり。猶太教にては耶蘇現れし頃い至るに律法中に見出されし「七日のあひた」なる字句に従わんとせし余りに、ペサハの食事なるセデルをはニサン十五日の夜に行ゐ居り其の為出埃及の日と同く恰も生贄の子羊のやうに基督をニサン十四日に屠る事と相成れり。此は実に霊妙なる事態と言ふへき外無し。何となれは、モーセの下命せし如くニサン十四日を以て代々記念すへき夜と成せしこと律法にても眞に明らかなれは也。

原始基督教、小亜細亜を中心とせし「十四日遵守派」なるは、十二使徒にて最後に独り残りし彼のゼベダイか子なるヨハネの薫陶受け、其の教訓に順し此の聖き晩に「主之晩餐」即ち「パスカ」をかつて行ひ居りしと伝ふ。

後代、基督教にては猶太教を嫌う処強くし、斯くして猶太の祭りと聖餐の時節同く挙行するを潔しとせす、「主か死之記念」こそは、続く日曜に遅らせ遂に「主日之復活」なる慶事イースタアと変したり。此れ太秦大帝コンスタンテイヌスのニカエアの裁定を以て今日の趨勢と相成りしもの也。此のイースタアなるは異教の女神の名に由来されたるものなれは、ニカエアの後の基督教たるは、如何にも猶太と関わり無きヘレニスムのものと云ふ外無し。

あまつさえ、裂餅の意とする「クラスマ」なる語迄を捏造し、遂に愛餐と此の聖餐なるの相違に混乱を来すに至れり。
更に加え、週毎なる日曜をは「主日」と称し更には教会堂の典礼「弥撒」に於ける一種陪餐とされにしうへ随時随的に挙行さるるに至り、餅は聖質変化の聖体と成され、遂に全く初代の弟子らの行ふものと分かたれたり。

然るに、此処に於ゐて初代基督教の古式作法に則る第二世紀小亜細亜式なる聖餐の意義、眞に深きもの是あり。

此の意義を以つて神YHWHの経綸(プロスェシス)に協働せんとの大志懐く諸氏には相共に挙行せん事を奨むもの也。


エイレナイオス


☞ 原始キリスト教 教会のキリスト教との相違


2021年にあつては洋暦3月26日の金曜夜こそ猶太教過越に一日先立つクリスト教のパスカ挙行すへき晩となり申すへし
古代十四日派にならはんと欲す方々近頃の武漢肺炎の所以各々の処に於ひて挙行なさらむことを

於2020年之猶太歴ニサン14日は4月7日(火曜)の日没より始まるへし
神の経綸を切に待つ方々、心して備うへし。
此れこそは、今日の基督教に於ひて最も重要なる儀なれは也。

2019年後 新十四日派 パスカ 4月 18日(木)日没後
今日なほパリサイ派たるユダヤ教の過越しの食事は翌ニサン15日の晩となるを以ち、その前夜に挙行されるべし。
「忠実にして聡き家令 夜を徹して主人を待つ」 「主の晩餐によりダヴィドの荒れ跡を興す」

2018年度 3月29日パスカ挙行予定等据えられた隅の親石の完全さ

2017年之猶太歴ニサン14日に相當する日附は4月10日なる為、其の前夜たる9日に挙行。
「無酵母パンから生じるエクレシア」

2016年度には猶太暦前年の閏月(ヴェ アダル)の挿入さるるへきもの由、パスカ日附は天文になる日附算出とは大いに異なれり、此れ注意を要す。⇒2016年パスカ4月21日⇒「血の禁令を超える主の晩餐

西暦2015年に於ゐては4月3日の日没よりニサン月14日となれり。而して小アジア派に倣うパスカなるを、東京都内にて挙行したるもの也。⇒ 2015年のパスカ

その「主の晩餐」の意義につひては ⇒ こちらを御覧あれ

2013年度 新十四日派 3月24日パスカ挙行記録等(ポリュカルポス及アニュケトスの異なり)  

2014年度 新十四日派 4月14日パスカ挙行記録等(ディダケーが示せしエウカリスティア)



(さても、文体の異なるは筆者の異なるの証したらんや? 否!、其れこそはイザヤに見られし如く、却って神の語らせし言葉なるを証しせしものなりしやも知るへからす)
                                              

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